「やっぱり英語は本場にかぎるぜ!」



赤也はジャッカルの家に電話した。



「もしもし、切原っすけど」



「ファイヤー!!」



「うぉ!?いきなり何なんっすか!?」



いきなり電話口でテンションの高いジャッカルに赤也はびっくりした。



「おぅ、何か用か!?」



「あっ、えっと・・・。 実は先輩に英語を教えてもらおうと思って・・・。」



「はっははーっ! おまえ赤点なんだろ?」



「うっ・・・。」



赤也は言葉に詰まった。



「いいよ、俺が完璧に教えてあげるぜ!」



「ありがとうございますっす!」



「じゃ、駅で待ってろよ。」



「駅!?」



ガチャリ・・・。



ジャッカルはさっさと電話を切った。



「何で駅なんだろ?」



不思議に思いながらも赤也は駅に向かった。



しばらくするとジャッカルがやって来た。



「じゃ、行くぞ。」



「あの・・・何処へ?」



「米軍基地」



「は!?」



わけもわからず赤也はジャッカルに付いていった。



基地の入り口でジャッカルは挨拶をすると 中にいた米兵が笑いながら話しかけてきた。



「おぉ、すげぇ!英語だ!!」



ジャッカルの完璧な英語に赤也は目を輝かせた。



ジャッカルは赤也を連れて基地内のファーストフード店に入った。



「やった!俺ちょうど腹減ってたんすよ!」



「おい!勘違いすんなよ、俺たちはここで働くんだよ!!」



「えぇ!?」



「言っとくけど、ここじゃ日本語禁止だからな!」



「えぇー!!そんなっ、ひどいっすよ!」



赤也が騒いでいると店長らしきアメリカ人が入ってきた。



「ohジャッカル、ホントタスカルヨ。
イキナリバイトノコヤメチャッテタイヘンダッタンダ! オトモダチツレテキテクレテアリガトウ。」



「その分よろしくな」



「モチロンバイトダイハズミマスヨ」



「サンキュー」



「!?!?!?」



赤也は二人のやりとりがわからずにいた。



「ごめんな、赤也。
俺のオヤジ今失業中でさ、俺がバイトしないとやっていけないんだ・・・。」



“あ!!そうだったっけ・・・。”



赤也はジャッカルの家庭事情が大変なことを知っていた。



「でさ、俺、ここでバイトしてること内緒にしてほしいんだ。」



「それは、分かってるっす。」



赤也は了解した。



「でさ、おまえもここにいれば自然と英語が身に付くからいいと思ってさ。
けど、店長なんか勘違いしちゃっておまえのこと新しいバイトだと思ったらしくてさ」



「はぁ・・・。」



「ま、なんとかなるよ、俺もいるし!」



「大丈夫かなぁ」



こうして赤也はジャッカルとバイトすることになってしまった。



「メィーアイヘルプユー?」



「oh!!○○○×××△△△!!」



「え!?」



赤也は客の言ってることがまるっきり聞き取れない。



「アハハハハ!!」



途端に周りにいた客も笑いだした。



わけが分からない赤也がジャッカルを見るとジャッカルはゲラゲラ笑っていた。



「何言ってたんっすか?」



赤也はジャッカルに聞いた。



『おまえを見ていたらワカメスープが飲みたくなったってさ』



「はぁ!?」



赤也はなんでワカメなんだ(?_?)と思った。



それから2週間後



赤也は基地内にも友人ができ、ある程度の英語が話せるようになった。



「サンキュー」



そしてその日はバイト代が支払われた。



「これ、今までの授業料ってことでジャッカル先輩にあげるっす!」



赤也はバイト代をジャッカルに差し出した。



「おい!気を使うな!! そんなに家は金に困ってねぇぞ!」



「でも・・・。」



「じゃ、おまえの気持ちだけはありがたく受け取っておくよ! その金は口止め料だ」



ジャッカルはウィンクして言った。



「はい、了解っす!」



赤也もウィンクして言った。











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これは実際私の友人が米軍基地でアルバイトを始めたら英語の成績が良くなったことを思い出して書きました。



ジャッカルっていい奴だね(^o^)
















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