「全科目が得意な柳生先輩に教えてもらおう!」


赤也は早速柳生に電話をした。


「柳生クリニックでございます。」


“うわっ、受付にかけちゃった”


赤也は焦った。


「あ、立海大付属中の切原と言いますが比呂士さんいますか?」


「少々お待ち下さいませ。」


受付から自宅の方へ電話は転送された。


「もしもし?」


電話口に柳生が出た。


「あ、切原っす!」


「切原くんか・・・何ですか?」


「あ、あの俺、先輩に英語教えてもらいたくて・・・。」


「真面目にやる気になりましたね。いいでしょう。来なさい。」


柳生は快諾した。


「ありがとうございます!」


赤也は早速柳生の家へ向かった。


「うわっ、でかいなぁ!」


柳生クリニックは3階建てのビルで一階は駐車場と薬局、 二階はクリニック、三階は事務所になっている。


「先輩の家はどこだ?」


赤也がキョロキョロしていると


「切原くん、こっちです」


と、クリニックビルの隣の豪邸の門の前に柳生が立っていた。


「さあ、中に入りたまえ。」


「うわっ、先輩の家すごいですね。」


「クリニックの構造体は鉄骨なので自宅は木質なのですよ。」


「はぁ・・・。」


赤也は柳生の説明がいまいち分からなかったが、とにかくすごいことは分かった。


中に入ると


「やあ、いらっしゃい。」


と、白衣を着た柳生の父親が声をかけてきた。


「どうも・・・お邪魔します。」


“うわっ、先輩の親父さんそっくりじゃねぇかよ!”


赤也はびっくりした。


「父さん、休憩中ですか?」


「ああ、午前中は混んでいて遅くなってしまったよ。」


「ご苦労様です。」


「では、ごゆっくり。
風邪が流行っているから気をつけなさい。少し変だと思ったらすぐに診察してあげますよ。」


「あっ、ありがとうございます。」


医師である柳生の父を目の前にして赤也は緊張していた。


“医者ってかっこいいなぁ! でも俺白衣ってなんか苦手なんだよな・・・。”


などと思いながら赤也は柳生の部屋へ通された。


「さあ、こっちです。」


「うわっ、広い!!」


赤也は柳生の部屋の広さに驚いた。


“俺の部屋の3倍はあるな・・・。”


「さあ、勉強しましょうか。」


柳生は英語の参考書を取り出した。


「切原くんが今度のテストで赤点ならば 退部に決定ですからね、
そうならない為にも必死で頑張りましょう!」


「よろしくっす!」


「任せて下さい、僕は昨年も赤点になりそうな部員の勉強も見ていましたから。」


「え!?」


赤也は意外なことを知り驚いた。


「俺の他にもやばい人いたんっすか!?」


赤也は目を丸くして聞いた。


「ええ。桑原くんは国語、丸井くんは数学、仁王くんは英語です。」


「えぇ!?そうだったんですか!」


「まあ、無事にみんなよい点をとってクリアしましたがね。」


「へぇ〜」


「だが・・・。 ちょっとしたアクシデントがありましてね。」


柳生は気まずそうに話した。


「アクシデントっすか?何があったんっすか?」


「実はワタシ、仁王くんの前でオナラをしてしまいまして・・・。」


「へ!?」


「プリッ・・・と、出てしまったんです。」


「プリッ!?」


驚く赤也。


「そのことを内緒にするかわりに、青学との試合では仁王くんの希望通りに変装するハメになったんです・・・。」


「えぇ!?マジっすか!!
なんか弱みを握られてるんじゃないかとは思っていたんすけど、そんなことが!!」


その時


バタンッ!!


勢いよくドアが開いて白衣姿の柳生が入ってきた!


「仁王くん!!なんてことを話すんですか! 真面目にやりたまえ!!」


「うわっ、柳生先輩!?
・・・って、さっきのはお父さんじゃなくって先輩だったんすか!?」


「ふっ、見てみんしゃいこの顔。 驚いてわけワカメになってけつかる・・・。」


「え!?」


「プリッ!」


赤也は柳生だと思っていたが、 眼鏡を外し髪をくしゃりとして、仁王が正体を現した。


「うわぁ!! な、な、何やってるんっすか!!」


赤也は叫んだ。


「驚かせて悪いのう、柳生が赤也をドッキリにハメたいって言い出したから入れ替わってみたんじゃ。」


「え゛え゛!?」


「しかし仁王くん、少しやりすぎです。 切原くん目が赤くなって涙目ですよ!」


「ごめんナリ〜」


“な、なんか俺ってすげぇやばい人達の側にいるみたい”


赤也の目はうるうるしていた。


「さあ、これにて遊びは終わりです!」


その後赤也は複雑な気持ちのまま勉強を教えてもらったのだった。








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いや〜、何がなんだかわけワカメですね。
あの柳生くんの慌てっプリからすると仁王の言っていたことは本当なのかも!?















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