〜都合のいい女〜




ピンポーン・・・



チャイムとともに景吾は合鍵で入ってきた。


彼の様子を一目見て、何かあったということはわかった。



「コーヒー飲む!?」

冷凍庫から豆を取り出そうとしたとたん、景吾は後ろから抱き付いてきた。



「・・・萌香」


「景・・・あっ・・んっ」


景吾のキスはいつも少し強引な感じだが、今夜は特に激しい。



「んっ・・・」


そのまま景吾は私に重なってきた。




いつもより切ない景吾の表情が、たまらなく愛しい。



私は彼の肩越しに天井を見つめていた。



彼を強く抱きしめた。





「・・・萌香・・・。」



彼が謝る前に私は微笑みながら




「のど渇いたね。何か飲みましょ。」と、言い出した。



お茶を飲んで程なく景吾は帰っていった。




その晩、景吾からメールが届いた。





「さっきは、何も聞かないでくれてありがとう」




年上の私には景吾のことをただ見守ることしかできない。





彼にとって私は都合のいい女でいいのだ。





今は・・・それで、幸せなのだから。










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本編は成人サイト「萌えて咲くのが華」に書いたもので、
当然のことながら、エロすぎるため一部修正してあります(笑)

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