「お?いきなり英語かい?やる気満々だね。」


「だって、本当にやばいんっすよ、英語・・・。」



裕太は困った顔をした。


「くすくす・・・。じゃ相当頑張らないと追試と補習になったら観月に大目玉だ。」


「えぇ!?そんなに叱られるんですか?」


「そりゃそうだよ!
実はね、部活ごとにテストの平均点が出されるんだよ、
成績の悪い部活動は部費を削られてしまうんだ。」


「えぇ!?そんな仕組みがあるんっすか?」


木更津の説明で裕太は驚いた。


「だから、僕たち補強組もスクールに通えなくなるんだよ。
そうなると今までのような高度な練習が出来なくなってしまうんだ・・・。」


木更津は遠い目をした。


「そんな・・・。マジで、キツいすね・・・。」



木更津はじっと裕太の目を見て言った。

「だから、自分のためだけじゃなく仲間のためにもみんなで頑張るんだよ!」


「そうですか・・・。木更津さん、俺、ここのみんなが大好きだから、頑張ります!!
観月さんや木更津さん達とずっと一緒にテニスしていきたいっす!」


裕太はできる限り頑張ろうと心の中で誓った。




ピーヒャラピーヒャラ♪


木更津の携帯が鳴った。


「はい・・・あぁ観月か。」


“んふっ、どうですか?僕のシナリオは?”


「あぁ、もうバッチリだよ!」


“んふっ、これでやっと裕太くんも本気で勉強してくれますね。”


「くすくす。確かに。」


観月の策略で裕太はテニスだけではなく勉強にも身が入るようになるのだった。




*******************
いや〜、いい先輩たちですね〜!裕太は幸せですよ(笑)

実は私の通っていた高校が60点未満だと追試だったんです。
そして、部活でも点数が悪いと顧問に叱られている子もいました。
まあ、部費は削られたりしてなかったようですが(笑)

こんないい先輩がいたらもっと成績が良かったかもなぁ・・・。








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